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はじめに
7-Zipでパスワードを設定したはずなのに、なぜかファイルが保護されていない……。そんな経験はありませんか?
この記事では、パスワードが正しく設定されない原因とその対処法をまとめて紹介します。設定ミスの見直しや、確認方法もあわせてチェックしておきましょう。
パスワードが設定されない主な原因
■ 書庫の形式が「zip」になっている
- ZIP形式では、ファイル名が表示されていても中身が暗号化されている場合があります。
- パスワードは設定されていても、ZIP形式では「ヘッダーの暗号化(=ファイル名の暗号化)」に対応していないため、ファイル名が見えるのは仕様です。
- そのため、パスワードが正しく設定されているかを確認するには、実際にファイルを解凍・展開してパスワードの入力が求められるかを試す必要があります。
- セキュリティを重視する場合は、「7z形式」+「ヘッダーの暗号化(7-Zipでは“ファイル名の暗号化”と表記)」の組み合わせを選びましょう。
■ 「ファイル名を暗号化」にチェックが入っていない

- 「ヘッダーの暗号化」とは、アーカイブ内のファイル名やフォルダ構成自体も暗号化する機能で、7-Zipでは「ファイル名を暗号化」として表示されています。
- このオプションにチェックを入れないと、ファイル名が誰でも見えてしまい、情報漏洩のリスクがあります。
- 解決策:「ファイル名を暗号化(ヘッダーを暗号化)」に必ずチェックを入れてからOKをクリックしましょう。
■ パスワード入力欄に入力ミスがある
- スペースの混入や、意図しない入力ミスで保護されていない場合があります。
- 解決策:入力後に再確認。可能であれば表示しながら入力しましょう。
■ 解凍ソフトがパスワードに対応していない
- 一部の解凍ソフトでは、7z形式の暗号化に対応していないことがあります。
- 解決策:7-Zip公式ソフトでの解凍を推奨します。
パスワードがかかっているか確認する方法

- 試しに自分で解凍してみる(パスワード入力が求められるか)
- 解凍時にパスワードなしで展開される場合は設定ミスの可能性あり
- セキュリティツールで暗号化状態を確認する方法もある(企業用途向け)
再設定するときのコツと注意点
- 一度圧縮したファイルを再解凍し、正しい設定で再圧縮する
- パスワードはメモ帳などに一時保存してコピペするのが確実
- ヘッダー暗号化を忘れないこと
- セキュリティ強化のため、7z形式とAES-256を選ぶ
よくある質問(FAQ)
- ちゃんと設定したのに、相手がパスワード不要で開けると言ってきました。
ZIP形式や「ヘッダーの暗号化」がオフのままだと、パスワードなしで中身が見える場合があります。7z形式で再圧縮してください。
- 解凍アプリによって挙動が違います。なぜ?
アプリによって暗号化方式への対応が異なります。7-Zipで圧縮したファイルは、7-Zipまたは互換性の高いソフトで解凍しましょう。
- 設定画面が表示されないのですが?
エクスプローラーで右クリック > 7-Zip > 「圧縮」を選ぶと詳細設定画面が表示されます。「即時圧縮」ではパスワード設定が省略されることがあります。
関連リンク
まとめ
- パスワードがかからない原因の多くは設定ミスか形式の選択ミス
- 「7z形式」+「ヘッダーの暗号化」の組み合わせで確実に保護できる
- 解凍時の挙動チェックや、対応ソフトの選定も重要
パスワード付き圧縮は、正しく使えば非常に強力なセキュリティ手段です。安心して共有できるよう、設定を見直してみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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