
目次
はじめに
7-ZipはGUI操作だけでなく、コマンドラインからも操作可能です。大量のファイル処理や自動化処理を行いたい場合、コマンドラインでの活用は非常に便利です。
この記事では、7-Zipをコマンドラインで操作するための基本構文やオプション、実用的な使い方をまとめて紹介します。
基本構文(7z.exeを使用)
7z [コマンド] [オプション] [アーカイブ名] [対象ファイル]
例

7z a archive.7z file.txt
a
:追加(圧縮)archive.7z
:出力先ファイル名file.txt
:圧縮対象ファイル
主なコマンド一覧
コマンド | 内容 |
---|---|
a | 圧縮(add) |
e | 解凍(extract、すべて1つのフォルダに) |
x | 解凍(展開時にフォルダ構造を維持) |
l | アーカイブ内容を表示 |
t | アーカイブのテスト(整合性確認) |
d | アーカイブからファイルを削除 |
圧縮の実用例
■ フォルダを7z形式で圧縮

7z a backup.7z C:\data\*
■ 圧縮レベルを最大に指定して圧縮

7z a -mx=9 archive.7z file.txt
■ パスワード付きでファイルを圧縮(ヘッダーも暗号化)
7z a -pMyPassword -mhe secure.7z file.txt
解凍の実用例
■ フォルダ構造を維持して解凍
7z x archive.7z -oC:\output\
■ 解凍時にパスワードを指定

7z x secure.7z -pMyPassword
応用テクニック:バッチ処理や自動化
- 日時付きファイル名でバックアップを作成
set DATE=%DATE:~0,10%
7z a backup_%DATE%.7z C:\data\*
- 複数フォルダをループ処理で圧縮(for文)
for %%F in (Folder1 Folder2 Folder3) do (
7z a %%F.7z %%F\*
)
- ログを残しながら実行
7z a archive.7z file.txt > log.txt
よくある質問(FAQ)
- 「7z は内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません」と表示されます。
環境変数 PATH に 7z.exe のあるフォルダ(例:C:\Program Files\7-Zip)を追加してください。
- PowerShellでエラーが出ます。
&
や>
などは PowerShell で解釈が異なるため、クォートで囲むか cmd.exe を使って実行してください。- 日本語ファイル名が文字化けします。
コマンドプロンプトの文字コード設定や、スクリプトファイルのエンコードをUTF-8に変更してください。
関連リンク
まとめ
- 7-Zipのコマンドライン操作は、ファイルの自動処理や大量処理に便利
- 基本構文を覚えておけば、圧縮・解凍・パスワード設定も自由自在
- バッチ処理やスケジューラーと組み合わせることで、業務効率が向上

最後までお読みいただきありがとうございます。
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