「パソコンの動きが遅いと感じる」――そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか?パソコンが快適に動作することは、作業や娯楽を楽しむ上で欠かせない要素です。しかし、何が原因で遅くなっているのか、どうすれば改善できるのか、初心者の方にとっては戸惑うこともあるでしょう。
そこで、この記事では「パソコンの動作が遅いと感じる」時に確認すべきポイントを初心者向けにわかりやすく解説します。特にWindows10を使用している方に役立つ設定の見直し方法を詳しく紹介していきます。
さまざまな原因を把握し、適切な対策を講じることで、お使いのパソコンのパフォーマンスを向上させることができます。ぜひ記事の内容を参考に、快適なパソコンライフを手に入れてください。
パソコンの起動時間を改善するための基本ポイント
初めにSSDに交換する利点やメリットから説明します。HDDと比べてメリットが多いため交換することをおすすめします。
- 高速な読み書き速度: SSD(Solid State Drive)はHDD(Hard Disk Drive)と比較して、高速な読み書き速度を提供します。これにより、パソコンの起動時間やアプリケーションのロード時間が大幅に短縮されます。操作がスムーズでストレスを感じずに作業ができるようになります。
- 高い耐久性と信頼性: SSDは機械部品を持たないため、振動や衝撃に対する耐久性が高く、データの損失リスクが低いです。また、HDDと比較して動作中の故障率も低いため、データの安全性が向上します。
- 低発熱・静音: SSDは機械部品を持たないため、発熱が少なく冷却が必要ありません。また、動作中の回転音やアクセス音がないため、静音性が高いです。これにより、作業環境が快適になります。
- 省電力: SSDはHDDよりも省電力で動作するため、ノートパソコンのバッテリー寿命を延ばすことができます。また、デスクトップパソコンでも電力消費を抑えることができます。
- 小型・軽量: SSDはコンパクトなサイズであり、軽量です。そのため、ノートパソコンや薄型のデバイスにも適しており、持ち運びや収納が便利です。
- マルチタスキングの向上: SSDは高速なデータアクセス速度を持つため、同時に複数のアプリケーションを実行する際にもスムーズな動作が期待できます。マルチタスキングがより効率的に行えるようになります。
- ファイルの圧縮・暗号化の高速化: SSDはデータの読み書きが高速なため、ファイルの圧縮や暗号化、解除が迅速に行えます。セキュリティやデータ管理の面でも便益をもたらします。
これらの利点やメリットによって、SSDに交換することでパソコンの性能が向上し、より快適なパソコンライフを得ることができるでしょう。
SSDの健康状態
SSD搭載しているけど、Windowsの起動が遅いや挙動がおかしいという方に確認してほしいのがSSDの健康状態です。当たり前ですがSSDも故障するため、チェックしてほしいポイントとなります。
下記は「CrystalDiskInfo」というアプリで健康状態を確認しています。
健康状態の確認を行います。「正常 100%」と表示されているため、SSDが故障していないことが分かります。
上記は「CrystalDiskMark」を使用してSSDの速度を計測しています。搭載したSSDの健康状態が悪かったりすると、速度低下していることなどが考えられます。現在搭載しているSSDの型番やモデル名などと「CrystalDiskMark」を検索して、他の人と速度を比較してみましょう。
もし他の人より、速度が著しく遅い場合は設定やWindows自体に問題が発生している可能性もあるため、Windows10の再インストールなどの初期化を行って改善するか試してみることをおすすめします。
修復コマンドなどを試してみるのも有りですが、修復される可能性が低く時間も掛かるため、再インストールを行った方が切り分けしやすいです。
起動しているアプリの確認
Windows10が起動に時間が掛かる場合は、起動時に不要なアプリが起動している可能性があります。そこで起動時に起動(スタートアップ)するように登録されているアプリがあるか確認を行います。
タスクバー上で右クリックを行い、「タスクマネージャー」を起動します。
「スタートアップ」タブでWindows起動時に起動するように登録されているアプリを確認します。
不要なアプリがあった場合は「右クリック」から「無効化」を選択して、状態を「無効」にします。
不要なアプリの登録を解除することや、不要なアプリをアンインストールすることでWindowsの起動する速度が改善することがあります。ぜひ試してみてください。
メモリ使用量の確認
次にメモリ使用量も確認することをおすすめします。メモリ使用量が多いとアプリ自体の起動が遅くなり、Windowsの自体の動作も遅くなります。以下はウェブブラウザの「Chrome」で検証しています。タブを開きすぎるとメモリ使用量を圧迫しまするため、定期的にタブを閉じることをおススメします。
上記ではメモリ消費が多いアプリは「Chrome」となります。起動直後は「約1.3GB」となっていてメモリに余裕がある状態です。
不要なタブ(サイト)を起動しているとメモリ使用量が上がってしまうため、不要なサイトは閉じることをおススメします。
上記は不要なサイトをいくつも立ち上げた状態となります。不要なサイトに接続しぱなっしだとどうなるか見てみましょう。
「Chrome」のメモリ使用量が「約2.5GB」となりました。
上記ではまだ全体の約60%なので余裕はありますが、スペック次第ではブラウザを起動して不要なサイトを接続しっぱなしにすることでメモリ使用量を圧迫してしまうことが予想されます。そのためこまめにサイトを閉じることをおすすめします。
OneDriveの起動を見直そう
Windows起動時にOneDriveが起動していてしまうと、Windowsの起動が遅くなる原因となるため、OneDriveを使用していない場合は、自動起動を解除しましょう。
画面右下の「^」より「OneDrive」をクリックします。
歯車から設定をクリックします。
設定タブの全般より「Windowsにサインインしたときに OneDriveを自動的に開始する」のチェックを外します。
これで次回よりOneDriveが自動的に起動することはなくなります。大幅に改善することはありませんが、おススメの設定項目です。
不要なアプリを停止してメモリ使用量を抑えよう
最後に不要なアプリを停止してメモリ使用量を抑える方法を紹介します。タスクマネージャーのパフォーマンスからメモリを確認します。
使用中のメモリが「3834MB」と約3.8GBとなっています。起動直後の画面となります。そのためChromeなどのアプリは起動していない状態で使用されているメモリ量となります。不要なバックグラウンドで起動しているアプリを停止します。
Windowsマークをクリックして設定を起動します。次に「プライバシー」をクリックします。
左ペインで「バックグラウンド アプリ」を選択して、「バックグラウンド アプリ」のオンをオフに変更します。全てオフになってしまうため、必要なアプリは個別にオンオフが必要となります。
再起動後の画面です。1GB近くメモリ使用量が落ちたことがわかります。
メモリ使用量に余裕がある人には上記のような設定を行っても効果はないでしょう。メモリ使用量を少しでも抑えたい人には有効な方法だと思います。メモリ使用量が増えるとWindowsの動作も遅くなるためおススメします。
まとめ
パソコンの動作が遅いと感じたら、慌てずに原因を見極めて適切な対策を行いましょう。SSDの健康状態を確認し、起動している不要なアプリやプログラムを調べて無効化することで、Windowsの起動時間を大幅に短縮できます。また、メモリ使用量を抑えるためにブラウザのタブを整理することも重要です。さらに、OneDriveの自動起動を解除することで、不要なプロセスを避けることができます。
これらのポイントを押さえて、効果的な設定の見直しを行うことで、快適なパソコン環境を手に入れることができるでしょう。お使いのパソコンのパフォーマンスを向上させて、ストレスなく作業や娯楽を楽しんでください。初心者でも簡単に実践できる方法ですので、ぜひお試しください。
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