この記事では、外付けHDDが急にパソコンに表示できない場合の解決する方法を説明します。
本記事で説明する方法は簡単な手法だけではなく、エクスプローラーからアクセスできないドライブのデータを回復することが可能になる高度な方法も解説します。
また外付けHDDを接続してパソコンに検出されない時はとても不安でイライラすることあります。突然データにアクセスできなくなったため当然ですが落ち着いて対処する必要があります。
まずはデータが保存されてるか確認するために、外付けHDDが本当に表示できないのか?改めて確認や解決するさまざまな方法を確認してください。この記事では、初めに外付けHDDが表示させるための方法とアクセスできるようにするための複数の手順について紹介します。
※外付けハードディスクではなく外付けHDDと統一して記載しています。
外付けHDDやUSBメモリの取り外しに安全な取り外しは必要ないケースがあります。詳細は下記の記事をご覧ください。
関連記事|【Windows11】USBメモリは安全な取り外し不要?|実はそのまま抜いても大丈夫なんです!
外付けHDDにアクセスを行っている場合LEDランプが点滅します。お使いの外付けHDDを確認ください。
こんにちは、筆者のちんあなごです🙂
IT業界での経験を通じて得た知識を活かし、エクセルなどのソフトウェア関連のトラブルを解決する方法をお伝えしています。
皆様の作業効率向上に少しでも貢献できる情報を提供してまいります❗
外付けHDDが認識しない時の対応
外付けHDDが認識しない場合は焦ってしまいイライラして戸惑うこともあります。そのためまず初めに下記の項目をチェックしてください。
既にこの項目は試した!という方もいらっしゃるかもしれませんが落ち着いて改めて確認することで見落としていたところが出てくるかもしれません。
そのため一つずつ再度確認することをおすすめします。それでは見ていきましょう。
プラグが差し込まれて電源が入っていることを確認する
外付けhddをパソコンに接続したからといって、必ずしも必要な電力が供給されているとは限りません。一部の外付けHDDではパソコンのUSBポートから十分な電力を引き出すことができますが、ノートPCに搭載されるような小さめの外付けHDDではなく、3.5インチサイズの外付けHDDではUSBポートだけでは正常に動作しないため、壁にあるようなコンセントに電源ケーブルを接続する必要があります。
3.5インチタイプの外付けHDDを購入した場合はAC電源が付属されているため、プラグをきちんと差し込んで接続してみてください。また電源ボタンが付いているタイプもあるため、電源ボタンはONにする必要があります。正常ならこの接続で外付けHDDが表示されます。
パソコンを再起動する
電源の入れ直しをしてみましょう。決まり文句で当たり前のように感じますが、パソコンを再起動することで表示されることが多くあります。デバイスに負荷が掛かっていた場合やトラブルが発生していても表面上は分かりにくいものです。パソコンを再起動することでキャッシュなどがクリアして外付けhddが表示する可能性があります。
まずは外付けhddを取り外してからパソコンを再起動します。再起動後もすぐに接続はしないでください。パソコン再起動後はバックグラウンドでアプリが起動しているため、システムが落ち着いたタイミングで再度接続してください。
別のケーブル、ポートを試す
次に外付けHDDが表示しない場合は外付けHDDを取り外して別のUSBポートを試してください。USBポートが少ない場合は難しいかもしれませんが、USB3.0など複数のポートが搭載していることが多いです。またUSB2.0ポートを搭載している場合はUSB2.0でも試してください。USB3.0とUSB2.0は互換性があるため両方のポートが使用可能です。USBハブを使用している場合は直接パソコンに接続してください。USBハブに問題がある可能性があるためです。
別のパソコンでも試すことができます。外付けHDDを別のパソコンに接続しても通常はデータが消えることないですし、WindowsPCだけ表示できない可能性もあります。Macなどのパソコンがある場合は別のプラットフォームで試してください。OSに問題がある可能性があるためです。
ただし別のプラットフォームに接続した時にフォーマットを求められることがありますのでフォーマットは行わないに注意してください。
ドライバーを更新する
Windowsで外付けHDDなどのデバイスが認識できない場合にドライバーの問題が発生していることがあります。[スタートメニュー]を右クリックします。次に[デバイスマネージャー]をクリックします。対象の外付けHDDを見つけます。そして対象の外付けHDDのドライバーを更新します。改善しない場合はドライバーのアンインストールをしてパソコンを再起動します。
再起動後にドライバーが自動でインストールされます。システムが落ち着いたら外付けHDDを接続して確認します。
- 「Windowsスタートメニュー」で右クリックします。
- 次に「デバイスマネージャー」をクリックします。
- 対象の外付けHDDを右クリックします。
- ドライバーの更新をクリックします。
- ドライバーを自動的に検索をクリックします。
- ドライバー更新後に外付けHDDが表示されるか確認します。
- ドライバーの更新で改善されない場合はドライバーをアンインストールします。
- 対象の外付けHDDで右クリックしてデバイスのアンインストールをクリックします。
- アンインストールをクリックします。
- 外付けHDDを取り外してパソコンを再起動を行い、再起動後に再度外付けHDDを接続して表示するか確認します。
USBセレクティブサスペンドを無効にする
WindowsにはUSBセレクティブサスペンドという機能があります。USBセレクティブサスペンドを有効にするとUSBポートの電源をオフにして節約できるようにします。通常はうまく動作しますが、使用する必要がある場合でも、Windowsが誤ってポートの電源をオフにすることがあります。このUSBセレクティブサスペンドの機能を無効にすることで正常に動作する可能性があります。
USBセレクティブサスペンドの機能について解説します。
- 「検索ウィンドウ」やスタートメニューからコントロールパネルをクリックします。
- 表示方法がカテゴリになっていることを確認して「ハードウェアとサウンド」をクリックします。
- 「電源オプション」をクリックします。
- 選択されたプランの「プラン設定の変更」をクリックします。
- 「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
- 電源オプションの詳細設定が起動します。
- USB設定の「USBのセレクティブサスペンドの設定」に「バッテリ駆動」と「電源に接続」が有効になっています。
- 「バッテリ駆動」と「電源に接続」を無効にします。
- 外付けHDDを再度接続して認識するか確認します。
ドライブ文字を追加または変更する
通常Windowsは接続されているすべてのストレージデバイスにドライブ文字を自動で割り当てます。ただしトラブルが起きて何らかの原因でドライブ文字が割り当てられないことがあります。その場合はWindowsが外付けHDDなどのデバイスを認識しないため、デバイスにアクセスできなくなります。こちらではドライブ文字を割り当てるか、既存のドライブ名を変更する方法を説明しています。
- 「Windows」スタートメニューを右クリックします。
- 次にディスクの管理をクリックします。
- ディスクの管理が起動します。
- 対象の外付けHDDを右クリックします。
- ドライブ文字のパスの変更をクリックします。
- 「D:」を変更をクリックします。
- 次のドライブ文字を割り当てるで異なるドライブ名を割り当てます。
- 上記例では「Z」に変更しました。OKをクリックします。
- 確認のメッセージが表示されます。
- 「はい」をクリックします。
- ドライブを割り当て後に外付けHDDが表示するか確認します。
ドライブを取り外す
上記のいずれでも表示しない場合は、外付けHDDからドライブを取り外してHDD単体でテストする必要があります。HDDドライブ単体でテストするにはデスクトップPCやHDDドライブ接続をSATAからUSBに変換するケーブルなどを購入する必要が出てしまいます。
取り外したHDD単体が動作する場合は外付けケースが故障している可能性があります。その場合は外付けケースやSATAからUSBに変換するケーブルなどを準備する必要が出てきます。
切り分けが重要となりますが、外付けケースから取り外し出来ない場合や保証期間内の場合は慎重に検証などを行う必要があります。
別の外付けHDDを試す
パソコンのどのポートでも、また別のパソコンでも外付けHDDが動作しない場合は、外付けHDDに問題がある可能性があります。対象の外付けHDDに問題があるか確認するために、対象の外付けHDDで以外のドライブを試す必要があります。
他の外付けHDDは問題なく動作する場合は対象の外付けHDDが故障しているため保証などを確認することをおすすめします。保証内の場合は販売店などに問い合わせを行って確認を行ってください。
ドライブの健康状態を確認する
外付けHDDや内蔵ドライブなどの健康状態をチェックすることができます。現在トラブルが起きている場合やこれからトラブルが起こる可能性がある場合も「CrystalDiskInfo」を使うことで確認することが可能です。
健康状態は「正常」「注意」「異常」「不明」と表示されるため目視で確認が行いやすいのが特徴です。
HDDはどうしても故障してしまうためトラブル防止のために出来るだけ日頃から確認することをおすすめします。
ただし「CrystalDiskInfo」は外付けHDDや内蔵HDDなどのドライブが認識しない場合は表示されないため、完全に認識しない場合は表示されないため注意してください。
ダウンロード先|CrystalDiskInfo
- CrystalDiskInfoのダウンロードをします。
- インストーラーをクリックしてダウンロードします。
- ※お好みのエディションで大丈夫です。こちらでは通常版を使用しています。
- ダウンロードした「CrystalDiskInfo」をダブルクリックして実行します。
- 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」ではいをクリックします。
- 使用許諾契約書の同意で「同意する」にチェックを入れます。次へをクリックします。
- デスクトップ上にアイコンを作成する場合は「デスクトップ上にアイコンを作成する」にチェックを入れて次へをクリックします。
- インストールの準備して最後に「インストール」をクリックします。
- セットアップ完了後に「CrystalDiskInfoを実行する」にチェックを入れたまま完了をクリックします。
- 接続しているデバイスが表示されます。こちらでは内蔵HDDと外付けHDDが接続されているため二つ表示されています。
- 健康状態が「正常」と表示されていることを確認します。
- トラブルが起きている場合は「注意」「異常」「不明」と表示されます。
ファイルが表示しない場合の復旧
外付けHDDが認識しない場合は難しいですが、外付けHDDは認識してファイルや画像などが表示しない場合はデータが復旧する可能性があります。
復元用のソフトは多くありますが今回はフリーソフトを使って説明したいと思います。
今回紹介するファイルやデータ復元のフリーソフトは「diskdigger」となります。ダウンロードについては下記URLにアクセスください。
ダウンロード及びインストールの注意点として
- diskdiggerのダウンロードページへアクセスし「Download」リンクをクリックしてダウンロードします。
- ダウンロードした圧縮ファイル(diskdigger.zip)を解凍し、DiskDigger.exe から起動します。
必ずファイルを解凍して実行してください。
アクセス先|diskdigger
※diskdiggerはフリーソフトですが操作方法も簡単で評判も良くデータ復旧を試してみるのにおすすめのソフトですが、復元する際にファイルごとに5秒の待ち時間が発生します。
口コミ評価|「誤って削除したデータを復元できた」などがありました。
diskdiggerのダウンロードから使用方法まで
- diskdiggerにアクセスしてダウンロードをクリックします。
- ダウンロードした圧縮ファイル(diskdigger.zip)を解凍してDiskDigger.exe を実行します。
- 「WindowsによってPCが保護されました」と表示されたら「詳細情報」をクリックしてください。
- 「実行」ボタンが表示されたら実行をクリックします。
- 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」で「はい」をクリックします。
- ライセンス契約が表示したら「同意」をクリックします。
- データ復旧する対象のハードディスクをクリックします。
- 次に「進む」をクリックします。
- 「ファイルシステムをスキャンする(削除されたファイルをスキャンする)」はクイックスキャンのためスキャン時間は早いです。
- 「深く掘る(ディスク全体をスキャンする)」はスキャン時間はかかりますが多くのファイルを検出します。
- 上記のいずれかにチェックを入れて「進む」をクリックします。
- リストとサムネイルの表示方法があります。
- 画像などはサムネイルの方が見つけやすいです。
- また検索結果をフィルタリングすることで検索しやすくすることも可能です。
- 復元対象のファイルをクリックします。
- 「選択されたファイルを保存」をクリックします。
- 復元するデータの保存先を指定します。
- フリーのため「続行登録なし」を5秒ごとにクリックします。一つのファイルにつき5秒のためファイル数掛ける5秒となります。
外付けHDDのフォーマット
内蔵HDDや外付けHDDをフォーマットするとさまざまな理論的な問題を修正することがあります。新しいドライブなどが表示されない場合はファイルシステムが見つからないために表示しない可能性があります。またフォーマットすることで工場出荷時に戻して外付けHDDが認識する可能性があります。ただし既存の外付けHDDをフォーマットするとデータが消えてしまうため注意してください。
ディスクの管理
内蔵HDDや外付けHDDなどのデバイスはディスクの管理からフォーマットを行うことが可能です。フォーマットを行うことで理論的な問題が解消して表示される可能性があります。またフォーマットには二通りありまして通常のフォーマットとクイックフォーマットがあります。
クイックフォーマットと通常のフォーマットの違いは不良セクタをチェックするかどうかになります。
- 「Windows」スタートメニューを右クリックします。
- 「ディスクの管理」をクリックします。
- ディスクの管理が起動します。
- 対象のドライブで右クリックして「フォーマット」をクリックします。
- 「クイックフォーマットする」にチェックを入れるとフォーマットは早いですが簡易的です。
- 「クイックフォーマットする」のチェックを外すとフォーマットは遅いですが不良セクタのチェックも行います。
- おすすめは「クイックフォーマットする」のチェックを外してフォーマットを行う方法です。
- 注意のメッセージが表示されます。
- 次にOKをクリックします。
- フォーマット中は「フォーマット中」と表示されます。
- フォーマット完了後に認識するか確認してください。
コマンドプロンプト
コマンドプロンプトのDiskpartコマンドで内蔵ドライブや外付けHDDなどのデバイスをフォーマットすることができます。
Windowsのディスクの管理からフォーマットを行うこともできますが、フォーマットが失敗する場合にDiskpartコマンドでフォーマットや初期化が有効な場合もあります。
Diskpartコマンドで初期化する方法とフォーマットする方法を説明します。
- 「Windows」スタートメニューや検索ウィンドウからコマンドプロンプトと入力して起動します。
- 「Diskpart」と入力してEnterを押します。
diskpart
- 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」ではいをクリックします。
- Diskpartで「list disk」を入力してEnterを押します。
- 接続されているディスク(ストレージ)を確認します。
list disk
- 「ディスク0」と「ディスク1」が表示されました。
- 今回は容量の多い「ディスク1」が外付けHDDとなります。
- ※間違わないように注意してください。
- 「select disk 1」でディスク1を選択します。
select disk 1
- 「list disk」と入力してEnterを押します。
- 「select disk 1」でディスク1が選択されるとディスク1の前に「*」が付きます。
list disk
- 「clean」と入力してEnterを押します。
- 「clean all」と入力すると初期化に数時間かかります。そのため「clean」を行ってます。
- ※「clean all」だとディスク全体を全て削除(ゼロデータで上書き)するため時間がかかってしまいます。
clean
- createコマンドの「create partition primary」でパーティションを作成します。
create partition primary
- フォーマットを行います。「fs=ntfs」はntfs形式というWindowsのファイルシステムでフォーマットするように指定しています。
- 「quick」はクイックのフォーマットを指します。「quick」を省略すると通常のフォーマットが行われます。
format fs=ntfs quick
- ドライブ文字またはマウントポイントの指定を行います。
- 「assign」コマンドで自動でドライブの割り当てを行います。
assign
- 全ての作業が完了したら「exit」を押して画面を閉じます。
- 「×」閉じでも大丈夫ですがコマンド操作している方の多くは「exit」でコマンドを終了します。
exit
外付けHDDが認識しない場合
上記作業を行っても外付けHDDが認識しない場合は外付けHDDが壊れてしまっている可能性が高いです。HDDが故障すると異音を発生します。「カッコン」や「ジー」という音が聞こえたら故障していると考えましょう。
故障していたらまずは保証期間内か確認します。保証期間内ならすぐに購入店舗へ確認します。もし保証が切れていたら残念ながら新しく外付けHDDを準備する必要があります。
また今後のために下記のような保証期間の長い外付けHDDがおすすめです。
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最後までご覧いただきありがとうございます。お役立ていただければ幸いです。
写真の整理には外付けHDDがおすすめです。よろしければご覧ください。
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